「どうすれば『本当の自分を知る』ことができるでしょうか?」
それをテーマに、2回に渡り、お伝えしました。
1,ココロの準備
- 過去と真剣に向き合う
- 紙などに書き出すココロ構え
2,『自分史』を書き出す(生まれてから今日まで)
- 『記憶』を思い起こしながらその当時の『感情』も書き出す(大切)
- 書き出していくと、気づきや思い込みが見えてくる(引きずっている感情を、今の自分から見れば、どのように肯定的に解釈できるだろうか?)
とくに、ネガティブ感情を引きずり続けると、それが『本当の自分』を隠してしまいます。
そうして、
『本当の自分の姿やあり方がだんだんと見えてきます』
このような話をお伝えしました。
今回は、
『本当の自分を知る』ための2つの目の方法をお伝えします。
結論から申しますと、『自分史』のシンプル版です。
とはいうものの、
- 過去としっかり向き合うココロ構え
- 紙などに書き出すココロ構え
については、まったく同じです。
『記憶』を書き出しながら、当時抱いたネガティブな『感情』も、「どんどん紙に書き出すことも同じです。
それでは、
『自分史シンプル版』の
質問内容と方法をお伝えします。
1) 今、感じている「不安」「悩み」「怖れ」
「悲しみ」「親、友人、同僚などへの怒り」
「罪悪感」「トラウマ」「ツラい過去」など、出来事と感じた感情を素直に書き出す。シンプル版は、主にネガティブ感情に焦点を当てます。
箇条書きではなく、映画の1つのシーンのようにストーリ仕立てで書いてください。それによって、『しっかり向き合う』ことができます。
思いついたまま、どんどん書き出しましょう。
2) 書き出しが終わったら、5分くらい別のことを考え、リラックスする。
3) 上記1)で書き出したたくさんの出来事や感じている感情などを見返しながら、
「ツラい思いはしたけど、思い出しただけでも腹立たしいけど、思い出すととても悲しくなるけど、今の自分なら、どのような学びや気づきを与えてくれたと解釈できるだろうか?」など、ツラい出来事の中から、何かポジティブな学びはなかったか?
そして、出来事の解釈を変えてみる。ムリに、解釈をポジティブに変える必要はありません。
ポジティブな学びが見つからないときは、今はそのタイミングではないので、現時点では、先送りしてください。
4) 当時はネガティブな出来事だったけど、『感謝』の気持ちが芽生えてくる出来事が見つかるはずです。
ワークが進むにつれ、『本当の自分』、『自分の役割』が少しずつ見えてくるようになります。
例えば、この場合の『感謝』とは、嫌いな人を好きになるということではなく、
「理解できないし、嫌いだけど、 ○○さんのお陰で、□□なことが学べたよな」
このような気持ちが芽生えることも『感謝』です。
とある研修では、このようなワークを丸1日、じっくり時間をかけて取り組んでいるそうです。
それほど、過去の記憶や過去から抱えているネガティブな感情って、考え方、性格におよぼす影響が大きいからです。
併せて、ネガティブに感じる出来事、不安や恐れこそ、その人に気づいてほしい何かのメッセージが隠されているものです。
そこにこそ、
『本当の自分』、『本当の役割』が隠れていると私は思います。
このような方法を実際に体験しておくと、困ったときに、必ずご自分を救ってくれますよ。
お伝えした2つの方法は似ていますが、やはりオススメはその2でお伝えした・・・、
『自分史を作る』です。
どちらの方法も共通しているのは、
1) 過去の自分としっかり向き合う
⇒ 時間がかかってもやり切る
2) 紙やスマホなどの書き出す
⇒ 頭の中ではできません!
3) 過去のネガティブな出来事から
生まれたネガティブな感情を
今の自分であれば、どう捉えられるか?
肯定的な学びや気づきを洗い出すことで、ネガティブな感情が薄れていき、隠れている『本当の自分』が見えてきます。
やはり、
『本当の自分を知る』には、どうしても労力と時間が必要です。
それだけ、過去からの感情、思い込み、信念は深くこびり付いているからです。
頭の中でなく、手を使って、身体で体感してみてください。
手を使うことで、集中し、『催眠状態』になるため、『潜在意識』からのアドバイスに触れやすくなり、
驚くような「気づき」や「発見」、「思い込み」が見えてきます。
それが、ネガティブ感情から解放されていく一番の方法です。
そして、『本当の自分』が現れてくると私は思います。
恐怖症やパニック症など、今現在、過去の感情と向き合うのが難しい状況なら、
ヒプノセラピーの『リラクゼーション・暗示』から始めて、
過去の出来事には、ほとんど触れず、
『本当のリラクゼーション』をマスターした後、
リラクゼーション優位の状態で、そのようなワークに取り組むと効果的です。(あくまで私の経験上の話しですが・・・)
これで、3回に渡り、お伝えしてきました『本当の自分を知る』2つの方法は、以上となります。
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